パーペチュアル機構
パーペチュアル機構のこと初心者でも分かる
パーペチュアル機構を分かりやすく詳しく解説しています。
パーペチュアル機構とその歴史を十分理解した上で、素敵なロレックスのパーペチュアル腕時計を購入されるのもいいかも知れませんね。
パーペチュアル機構とは? ~ 目次 ~
① | パーペチュアル機構とは? |
自動巻き機能のこと (ゼンマイを巻く必要がない) 『永遠』 や 『永久』 という意味 |
② | 発明された年 | 1931年 |
③ | 発明者 | エミール・ボレ氏 |
④ | 特許 | 1932年 特許申請 ⇒ 1933年 特許取得 |
⑤ | 原理 | 手の動きと重力により、半円形ローターが自身の重みで回転することで、自動的にゼンマイを巻き上げる |
⑥ | 利点・欠点 | ゼンマイを巻く必要はないが、使わないと止まる |
⑦ | 初期モデル | Cal.600系 (バブルバック) |
⑧ | 運営者の言葉 | ライバルとの熾烈な争い |
パーペチュアル機構とは? ~ 概要 ~
パーペチュアルとは『永遠』や『永久』という意味で、自分でゼンマイを巻く必要がなく、自動でゼンマイが巻かれるといういわゆる自動巻き機能のことを言います。
腕時計を着けている手首のわずかな動きを捉えて、自動でゼンマイが巻き上げられるという原理になっています。
現在では、ロレックス以外の多くの人気ブランドがこのパーペチュアル機構を採用しています。(他社では永久カレンダーとも呼ばれる)
ちなみに今はロレックスの全てのモデルにこのパーペチュアル機構が採用されているそうです。

②、③ 発明された年・発明者 【パーペチュアル機構】
パーペチュアル機構は1931年に技術部長でした「エミール・ボレ」という方が発明しています。
半円形のローターをその重力と着けている人の動きに合わせて回転させることで、自動的にゼンマイを巻き上げるという原理で、当時はこれが世界初の自動巻きムーブメントとして世に誕生しました。

④ 特許 【パーペチュアル機構】
1931年に技術部長の「エミール・ボレ」がこのパーペチュアル機構を発明し、翌年の1932年に特許を申請しました。
そして翌年の1933年に『オートローター』として特許を取得しました。
商標を『ロレックス・パーペチュアル』としています。

⑤ 原理 【パーペチュアル機構】
パーペチュアル機構はつけている人の腕の動きを捉え、内蔵されている半円形ローターと呼ばれる振り子が、重力の影響でクルクルと360度方向に回転することで自動的にゼンマイを巻き上げるという仕組みです。
そして十分に巻き上がると、巻き上げ過ぎを防ぐために『スリッピング・クラッチ』が働いて機械へ大きな負担をかけないようにストッパーが付いています。
ちなみにこの半円形ローターの振り子は、時計回りと反時計回りのどちらの方向で回っても自動的にゼンマイが巻き上げられるという便利な機能になっています。

⑥ 利点・欠点 【パーペチュアル機構】
パーペチュアル機構の利点は、ゼンマイを巻く必要がないということです。
パーペチュアル機構以前の時計は手巻き式のものでしたので、1日1回は自分でゼンマイを巻いてやらなければならなく、パーペチュアル機構の時計はその手間がありません。
パーペチュアル機構の欠点は、その時計を使っていないか、または使っていても装着している人が長時間動いていない場合は、そのうち時計は止まってしまうということです。
パーペチュアル機構は装着している人の腕の動きに連動してゼンマイを巻き上げるので、当然その動作がなければ1日~2日で時計は止まってしまうということですね。^^;

⑦ 初期モデル 【パーペチュアル機構】
この自動巻き式のパーペチュアル機構を搭載した世界初のモデルが登場した当時は、かなりの衝撃だったと言います。
その初期モデルは「Cal.600系」で、元来の手巻き式モデルの本体の裏側にゼンマイを自動で巻き上げるローターを取り付けていたため、その裏側がかなり分厚くなっていました。(ドーム状になっている)
そのため、このモデルは「バブルバック」と呼ばれていて、希少性の高いこのタイプはコレクターの間ではとても人気のあるモデルとなっていて、お値段もかなりの高値がついているそうです。

⑧ 当サイト運営者の言葉 【パーペチュアル機構】
このパーペチュアル機構はロレックスが独自に開発、そして特許を取得して、ロレックスだけの先進的な技術としてこれまでロレックス自身を支え続けてきたという印象ですが、実はそうでもなかったような歴史もあると聞きます。
ロレックスがこの技術を発明する以前の約10年も以前から、実は自動巻きの技術はロレックス以外の他メーカーでも開発が進められていたそうです。
ですが、最終的にはこのロレックスのパーペチュアル機構が最も優れていたということで、このパーペチュアル機構が特許として認められたという訳ですね。
何でもそうですが、このように数多くのライバルの熾烈な争いに打ち勝って初めて成功という2文字を手にすることができるのですね。

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